造精機能障害は男性側の不妊原因です。
精嚢や前立腺に問題が有る器質的疾患の場合と、原因不明の機能的疾患の場合が有ります。
『鍼灸』は、機能的疾患に適応します。
具体的には、精子の数が少ない、運動能力が低い、奇形率が高いなどです。自宅での『お灸』で、対応できる場合もありますから、すえてみて下さい。3ヶ月〜半年しても自然妊娠可能な数値に達しない場合は、顕微授精になると思いますが、灸をする事は、決して無駄にはなりません。改善は望めるからです。
西洋医学の不妊治療は目覚しい発展をしています。今まで、良く分からなかった受胎のメカニズムも、本当に細かい所まで分かるようになりました。
西洋医学での不妊克服は、一つ一つの障害を、直接的な方法(卵管通水法、腹腔鏡手術など)や、薬物療法などで取り除いたり、補ったりして行なわれます。また、体外受精では、より成熟した卵子と精子を選び出して立派な受精卵を作り、子宮内膜の状態をチェックした上で体内にもどされます。
しかし、そこまでしても、着床しない、あるいは着床しても育たない場合が少なくありません。
妊娠は、非常に大雑把な部分と、神業とも思える絶妙のバランスとタイミングが働かなければならない部分があります。例えば、かなり重い病気にかかっていても妊娠しますし、母体が栄養失調でやせ細っていても、丸々とした元気な赤ちゃんが出てきたりします。また、健康で元気一杯、どこも悪いところが無いのに、赤ちゃんが出来ない事もよくあります。
現代人は自然に即した生活が、出来にくくなっています。東洋医学の原典『黄帝内経素問』には自然と人間の深いつながりについて書かれています。人間は自然と一体であり、共に大宇宙の一部です。私たちの身体は、自律神経によって、ほとんどの働きが統制されています。それは、私たちが意識する、しないにかかわらず、自分自身のために、より良く働こうとしてくれます。それは感嘆するほどうまく出来ています。先進国で不妊が増えているのも、人工的な生活が自律神経を傷つけているからではないでしょうか。
東洋医学には、そこを補える力があると思います。身体全体の気のバランスを整える事によって、ホルモンの微妙な働きを調整出来るからです。副作用は無いのですから、試してみる価値はあると思います。