Q5.鍼灸はどんな病気に効果がありますか?

 
A.色々な病気に効果があります。

現在、もし病気になれば、病院に行き治療をします。病院では検査をし、異常を見つけ、病名を特定してその病気の治療をします。現代医学は多くの病気を改善し、治癒させることが出来る優れた医療です。

また、現代医学は保険が効き、安価で効率よく様々の病気に対応します。病院で良い治療を受け治癒すれば、それに越したことはありません。

しかし、思った様に改善されないものが数多くあるのも事実です。その中に、鍼灸が有効と思われる疾患が少なからず有ります。

~まず、辛い症状があるのに検査で異常が見つからない場合です~

痛み、こり、しびれ、麻痺、吊り、めまい、耳鳴り、吐き気、のどの異物感、微熱、疲労感、無気力、息切れ、動悸、不眠などが鍼灸の適応症です。

辛い症状があるにもかかわらず検査ではどこにも異状が認められない場合、現代医療では、ただ症状に対する薬が処方されます。薬を止めれば症状はまた出ます。

東洋医学では、様々な診断方法から総合的に判断して、どの部分に問題があるのかを考えます。

例えば、目が痛い場合、後頭部の「風池」に凝りがあり、頭の「目窓」が陥凹しているなど、特有の経穴に特有の反応が現れます。その他、様々な治効穴を組み合わせて治療すると症状は消えていきます。

~次に、病名が特定されても、有効な治療方法が少ない場合があります~

神経痛は、鍼灸が良く効きます。鍼灸は痛みの抑制を得意としますが、現代医療のペインクリニックと違う点は、痛みをとる治療がそのまま病気の根本を治す治療と一致している点です。

鎮痛剤などで痛みを取るだけの治療では、神経痛は何度も再発して持病のようになりがちですが、鍼灸で根本的に治すと再発しません。

この様に症状を抑えるのみで根本的な治療法がない疾患には、鍼灸がよい場合が少なくありません。

WHO(世界保健機構)が、鍼灸適応症と認定した疾患を参照にして下さい。
「病名別に見る」 

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