あせもの手当て

肌の弱い赤ちゃんにとって「あせも」は大敵です。

たかが「あせも」ですが、酷くなると痒がるし、肌も、ぐじゅぐじゅになって大変です。 クーラーで涼しくしていれば、出ないかも知れませんが、夏は汗をかくことも大事なことです。

あせもは、どんな時に出きてしまうのでしょうか?

あせもは、汗がちゃんと肌着などで吸い取られていれば、出きません。汗が、皮膚にびちゃびちゃと付着している時間が長いと、皮膚の防御壁が駄目になって炎症を起こします。

例えば、背中一面にあせもが出るのは、夜、寝ている時です。仰向けに寝ている時間が長いと、背中は汗でびっしょりになっています。寝間着一枚では汗を吸い取れません。それで、あせもが出きます。

こんな時は小さなタオルを背中に入れておくだけで、あせもは出きません。また、大汗をかくのは寝入って1〜2時間なので、その後、タオルを抜き取ってしまうのも良い方法です。  

他に出きやすいのは、首、ひじの内側など、皮膚が弱く、露出して汗を吸い取れないところです。顔も出きやすい部分です。

自宅にいる時はシャワーが一番です。外出時は、カット綿を湿らせて持っていき、時々、汗をぬぐって下さい。カット綿は使い捨てにします。乾いた布で拭いただけでは、汗の成分は皮膚に残り、あせもが出きます。

それでも出きてしまったら、なるべく早く治すことです。たびたびシャワーを浴び、ベビーバウダーを付けてください。毛穴を塞ぐほど付けては駄目です。うっすらと抑える程度に付けて下さい。一晩涼しくしてやると、ほぼ次の日には治っています。

しかし、肌の弱い子は、どんなに気を付けてもあせもが出きます。そんな時は海水浴と桃の葉のお風呂が一番です。

桃の葉は、昔からあせもに良いと云われていますが、本当に良く効きます。残念ながら身近にはあまり見かけません。田舎に行った時に調達して冷蔵庫で保存すると、一か月は大丈夫です。

また、葉が少ししかない時、お風呂に入れるのはもったいないです。 お鍋で煎じてエキス状にして、あせもの部分に付けると良いです。製品化されている物もありますが、生にはかないません。

ユキノシタ、ドクダミも、そこそこ効きます。

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