下痢をした時

便が少しゆるくなったり、色が変わっただけで心配するお母さんがいますが、元気で食欲も普段と変わらなければ心配いりません。

風邪の後や消化の悪い物を摂った時などは、下痢で出してしまった方が、かえって早く回復します。すぐに下痢止めなどを使わないで様子をみましょう。

嘔吐も下痢も、身体の負担を減らそうとしている自然の反応です。悪いものが出ていると思えば気が楽です。

下痢の原因はいろいろ有ります。食べ過ぎ、消化の悪いものや腐敗したものを食べた時、おなかを冷やした時、牛乳のアレルギー、ストレス、ウィルスや細菌によるもの、抗生物質の副作用などが有ります。

一般的には消化管を休ませる食事療法だけで大丈夫です。ただし、水分補給は充分にします。下痢で一番怖いのは脱水です。イオン飲料を利用すると良いでしょう。

病気の程度によって違いますが、胃腸が元通りになるのには二週間くらいはかかりますから、それを目安に食事を戻していきます。

~下痢をした時の手当~

~下痢をした時の手当~

まず、おなかを温めます。手の平やドライヤーでもいいですが、蒸しタオルで臍のあたりを温めます。

湿気が大事なポイントなので、ラップで包んだりしないで下さい。熱さも良く調節して、低温火傷に気を付けて下さい。

湿気が大事なポイントなので、ラップで包んだりしないで下さい。熱さも良く調節して、低温火傷に気を付けて下さい。

~赤ちゃんが下痢した時~

~赤ちゃんが下痢した時~

母乳の場合はそのまま飲ませますが、授乳時間を5分程度に減らして、間隔は3時間くらい空けます。人工乳の時は少し薄めて、量も2分の1~3分の2程度に減らします。

水分の不足は白湯やイオン飲料などで補います。離乳食を始めている時には様子をみながら、おかゆやお豆腐など、温かくて消化の良いものを与えていきます。

水分の不足は白湯やイオン飲料などで補います。離乳食を始めている時には様子をみながら、おかゆやお豆腐など、温かくて消化の良いものを与えていきます。

~幼児が下痢した時 ~

~幼児が下痢した時 ~

おかゆに梅干が一番です。うどんやパン粥などよりも、日本人には合っている様です。甘いお菓子、揚げ物、果物(リンゴは良い)、生野菜、炭酸飲料、ジュース、アイスクリームなどは当分だめです。

~心配な下痢~

~心配な下痢~

1. 熱が有り、ぐったりしている時。
2. 嘔吐と下痢が長引き、水も受け付けない時。
3. 下痢便に血液や膿が混じっている時。(細菌性の食中毒、伝染病など)
4. 白い便が出た時。(ロタウィルス=症状が激しく、乳幼児では脱水に注意)

~このような時は、お医者さんに診てもらって下さい~

≪ 注 ≫

感染性の胃腸炎の手当ても、基本的には「下痢の手当て」と同様です。

細菌性のものに関しては抗生剤がありますが、ウィルス性(ロタ、ノロなど)には薬はありません。

大事なことは、脱水の予防と感染を広げない事です。

詳しくは国立感染症研究所のページで。

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