風邪を引いたら

風邪の引き方にはいろいろなパターンがあります。

その子その子に特有の風邪のタイプがあり、いつもと同じ症状から始まって、いつもと同じ症状で終わる場合がほとんどです。よく観察して記録しておくと、余計な薬を使ったり、余計な心配をする事がありません。  

普通の風邪はほとんどウィルスによる感染ですから、抗生剤は必要ありません。お風呂を控え、身体を温めてくれる消化の良いものを食べていれば、3〜5日位で治るはずです。

~最近一番多いのは、くしゃみや薄い鼻水が沢山出て、寒そうな顔になるタイプ~

熱は37度〜38.3度くらいまでで、あまり高熱は出ません。身体が冷えやすく、アレルギー体質を持っている場合もあります。

冷たいジュースや、プールで身体が冷えたことが誘因で、発症しがちです。この場合は、身体の芯を温めてやる事が重要です。

症状も軽いので甘く見て、身体を冷やすような事をすると、鼻炎が慢性化します。必要以上の心配入りませんが、要所は手を抜かないようにして下さい。

~必ず気管支炎になって、いつまでも咳がとれないタイプ~

元々、親ゆずりの上気道の弱い体質がありますから、咳に一喜一憂しないで、身体全体を丈夫にしていく気持ちが大切です。

心配すべき状態なのか、そうでないのか…良く観察して、やたらに薬に頼る事を止めましょう。そうでないと、一年中薬と縁が切れなくなります。

心配すべき状態なのか、そうでないのか…良く観察して、やたらに薬に頼る事を止めましょう。そうでないと、一年中薬と縁が切れなくなります。

~もっと高い熱が出て、のどが痛ければ扁桃炎、咽頭炎が考えられます~

3〜4日間、38度〜39.3度くらいの熱が続きます。

熱が出て1日目は病気の勢いが強く、抗生剤を使っても熱は下がりませんから、すぐ使わずに2日目の夕方くらいから服用します。次の日には、すっきりと下がる事が多く、良い結果が得られます。

扁桃は咽頭の粘膜内で発達したリンパ組織で、外界から侵入する細菌やウィルスを防ぐ働きがあり、現在では切除しない方向です。

習慣性扁桃炎には、一定の時期サイクルと過労、寒冷、ストレス、暴飲暴食などの発症条件があります。

季節の変わり目に、「疲れがたまっているな」と思ったら、腹八分目、消化の良いものを食べ、睡眠時間を十分に取るなど、「どの様にすれば、その子供にとって一番良いか」を勉強してください。

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