起立性調節障害

 

起立性調節障害

起立性調節障害は病気ではありません。ほんの少し“元気の素”が不足しただけです。

起立性調節障害で一番多くみられる症状は立ちくらみです。その他、めまい、歩行時のふわふわ感、動悸、息切れ、食欲不振などがあります。

活発に動くことが出来ないので、結果として便秘、下痢、睡眠不足、頭痛、腹痛、疲労感、不安など様々な症状が現れます。

現代医療では、早寝早起きなど規則正しい日常生活の指導や運動療法をします。次いで、水分の補給、血圧を上げる薬や食欲を出す薬(?)が処方されます。

もし、これで起立性調節障害が治ったとしたら、それは病院に行かなくても治ったと思います。早寝早起きが出来、食欲を出す薬で食欲が出るなら問題は無いでしょう。

起立性調節障害には、もともとの体質(低血圧と胃弱)があります。

通常は、身体の成長と共に少しずつ弱い部分が鍛えられていくのですが、自律神経のバランスが大きく崩れたり、強いストレスがかかる様な誘因があると、自分では調整できない状態になります。

体調不良に悩み、不登校になって、あれこれ病院巡りをして先が見えない状況です。

不登校には様々な原因がありますが、多くは学校に自分の居場所がないと感じる子供達です。そこには心の問題が大きくかかわっています。

しかし、起立性調節障害には心より先に、身体の問題があります。学校に行きたくても、朝は起き上がれません。ふらふらして歩けないので登校できません。

起立性調節障害自体は時期が来れば、必ず治ります。しかし、長引くと、この状態からの不安やストレスが心の問題を引き起こします。

起立性調節障害が長引いて先が見えない状況ならば、ぜひ「小児鍼」をして下さい。(小児鍼をしている治療院で、「起立性調節障害の治験」の有無を聞いてから受診して下さい。)

起立性調節障害は、東洋医学の立場から診れば、実に単純で、はっきりとした機能低下状態です。

胃腸がしっかりと機能することが最初の一歩です。胃腸がしっかりと働いてはじめて、食物がエネルギーになります。

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