打撲・古傷

打撲は、日にちが経過すれば痛みも欝血も取れ、何の問題も無いと思われがちですが、東洋医学では、後々、様々な疾病のもとになると重要に考えられています。

「鍼灸」治療をしていて、神経痛でも腰痛でも治りが著しく遅い場合には以前に強い打撲をしている事が多々あります。現時点では忘れてしまっているのですが、記憶を辿ってもらうと思い出して納得できる答えが見つかります。

階段を踏み外して尾骨を強打する事はよくありますが、年を重ねて忘れた頃に、腰全体が重だるく痛んだり張ったりします。

変形性膝関節炎は老化が主な原因ですが、昔の打撲が病態を悪くしている場合があります。若い人の場合は打撲が原因で炎症が起き、関節炎になります。

また交通事故で全身を強打した場合などは、検査で異状が無くても、心身ともに微妙にバランスが崩れて、様々な辛い症状が出ます。

打撲を甘く考えないで下さい。当日は、お風呂は厳禁です(特に頭部の打撲)。

炎症が強いようであれば冷やしますが、収まれば温湿布に切り替えます。この時の、ちょっとした手当てが、後々の疾病予防になります。

古傷には外傷、捻挫、手術痕などがあります。もう過去の事ですし、一応治っているわけですからあまり気にしなくても良いかもしれません。でも、日々の生活の中で、「少し痛い。少し不自由。無理できない…などが改善されたら」と、思うことがありませんか。

また、日常生活では不自由がなくても、スポーツをすると痛んで楽しめないなら、完治させたいですね。

そんな時は「お灸」が良く効きます。こう云う時の経穴は、圧痛点(押してみて、痛いポイント)で良いと思います。少しずつ痛みが取れて、楽しく「お灸」をすえられます。

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