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現代型頸椎症

当院では20年前くらいから、従来の頸椎症とは少し異なる現代型の頸椎症が、増えてきたことを実感しています。その特徴は後頸部の固い凝りです。

後頸部の凝りを作るのは目の疲れです。

目の疲れはコンピュータのディスプレイなど表示機器(総称して Visual Display Terminal、VDT と呼ばれる)の使用によるものです。以前にも、長時間のデスクワークによる頸椎疲労はありましたが、現代型は、それに目の疲れがプラスされています。

いつも言いますが、私たちの身体は実に上手く出来ていて、一晩休めば大体の疲れは取れている筈なのです。

しかし、現代は忙しく、ストレスの多い時代です。疲れは取り切れない内に、少しずつ重なるように溜って、ますます固い凝りを作ります。

頸部、後頸部の凝りは頸椎の神経を圧迫し、その圧迫された神経系の分布野によって、肩や腕の痺れ・痛み・あるいは足のつっぱりや麻痺、めまい・耳鳴り・頭痛、動悸、不眠など、様々な症状を出します。

また、顎関節症、突発性難聴、偏頭痛、脳過敏性症候群、メニエール症候群、顔面神経麻痺、眼精疲労、腱鞘炎、自律神経失調症、不眠症、慢性疲労症候群、うつ傾向、神経症など、これらの疾患には、必ず後頸部に強い凝りがあります。

首、肩、肩甲間部に凝りを溜め込まないことが、色々な病気の予防になります。

仕事の合間に休息を取って目を休ませること、軽いストレッチ、温湿布など、自分に合った方法で、凝りをほぐして下さい。(マッサージや指圧は軽めにして下さい。強くすると組織が固くなって、後で余計に強い凝りを作ります。)

「鍼灸」は、頸椎の凝りを取るには、最適な治療法だと思います。

強い凝り感、頭痛、めまい、耳鳴り、不眠などの症状が出たら、深刻な病気が発症する前に、ぜひ「鍼灸の治療」をして下さい。

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