慢性前立腺炎(慢性非菌性前立腺炎)

前立腺によく見られる疾患には前立腺肥大、前立腺癌、前立腺炎があります。肥大と癌に関しては、現代医療の検査法と治療法は確立しています。

前立腺炎には細菌性と非細菌性があり、非細菌性の慢性前立腺炎については難病指定で根本治癒は困難とされています。

細菌性の前立腺炎は、主に細菌性の感染が尿路や血流から前立腺に広がることで、前立腺が炎症を起こした状態を云います。稀に、カビ・ウィルス・原虫による感染が原因のこともあります。

細菌の感染による前立腺炎は、ゆっくりと発症(慢性細菌性前立腺炎)することもあれば、急速に進行(急性細菌性前立腺炎)することもあります。

急性でも慢性でも前立腺液の培養で細菌感染が証明されれば、抗生剤による治療があります。治りきらず慢性の前立腺炎に移行すると、細菌は耐性を獲得して非細菌性前立腺炎同様、根本治療は非常に困難になります。

前立腺炎の症状の多くは、膀胱、骨盤、会陰部、肛門の筋肉のけいれんで始まり、腰・会陰部・陰茎(ペニス)・精巣が痛みます。また排尿の回数が増え、排尿時に痛みやヒリヒリ感があり、便秘になると排便時に痛みを伴います。

痛みによって勃起や射精が困難になり、さらに痛みが増します。精巣まで炎症が進むと、生殖機能が損なわれるおそれも生じます。

かなり辛い症状です。「鍼灸」は、病の深さにもよりますが、まず2〜8回位で不愉快な症状がとれます。

中でくすぶっている炎症は「自宅でお灸」をしてもらいます。症状が消えても、経穴(つぼ)の反応が無くなるまで続けます。3ケ月〜半年くらい、個人差がありますが、確実に楽になります。

飲酒、冷やすこと、長時間の座位などの患部の血行を妨げる行為は、症状を悪化させます。

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