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むちうち

背後から背中を急に押されたり、追突事故などで頸部が大きく前後に振れると、首が鞭の様にしなることから「むち打ち」損傷と呼ばれます。その大部分は頸椎の捻挫ですが、損傷部位により様々な症状が出ます。

頚部は7個の骨が弾力のある椎間板で繋がっています。その周りに丈夫な靭帯や筋肉が在って、一本の柱の様になっています。この頸椎柱には、脳に繋がっている神経線維の束が入っており、周りには自律神経が豊富に分布しています。

その為に損傷部位により、筋肉痛程度の痛みから、めまい、耳鳴り、頭痛の神経症状、物忘れ、全身の倦怠感など、自律神経失調状態まで様々な症状が出現します。

軽い捻挫の場合には数時間後から、首全体に痛みや腫れが出ます。まず安静が大事です。軽いものは三日ほどで、症状は気にならない程度になります。なんとなく重い感じが残っている場合は、温湿布をしてみて下さい。

それでも違和感がある場合は、検査で異状なしであっても、神経系に損傷があります。この場合には、首の痛みに加えて、頭痛、目の痛み、肩や手の痺れ痛み、吐き気、めまい、耳鳴りなど様々な症状が出ます。

事故直後の鍼灸治療は、よく効きます。軽傷であれば2~5回くらいの治療でほぼ治ります。

首の痛みの他に、めまい、手の痺れ、耳鳴り、頭痛などがあれば、損傷は少し深いと思います。

頸部の損傷は、検査では異状が見つからない場合が少なくありません。異状が見つからなくても、辛い症状がある時には鍼灸を勧めます。

後々、いろいろと症状が出てくることもあるので、しっかりと治して下さい。交通事故の場合には鍼灸も自動車保険で治療できます。

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