自分の症状を探す

自分の症状を探す

トップページ自分の症状を探す>病名別

三叉神経痛

━三叉神経痛の鍼灸治療━


三叉神経は顔面に分布する知覚神経で、三枝に分かれています。この神経が圧迫されることにより、それぞれの分野に沿って鋭い痛みが起こります。中年過ぎの女性に多く、片側の顔面に、電気が走るような鋭い痛みが、数秒から数分、断続的に続きます。

原因としては、脳動静脈奇形や脳腫瘍などによる神経への圧迫、多発性硬化症や、ヘルペスウィルスの感染による神経の損傷などがあります。これら以外は原因不明とされていましたが、最近では動脈硬化により硬化した脳底部の小動脈が蛇行して、近くの三叉神経に触れると痛みが起こると云われています。

誘因はいろいろ有って、水や風の刺激、首肩の冷えや凝り、ストレス、過労、歯の治療など、また発作中では、歯磨きや髭剃り、洗顔などが痛みを呼びます。

片側の顔面に鋭い痛みが走った時は、手で触ったりせずに、安静にして首筋を温めて下さい。手足が異様に冷えていたら、足も温めて下さい。お風呂は一晩、入らないで様子をみます。

西洋医学では、抗けいれん剤が処方されますが、よく効きます。早目に受診してください。腫瘍や動脈の位置異常など、手術が適応する場合もあります。病院での治療を受けても改善が見られない場合は、「鍼灸」を勧めます。他の神経痛よりも治りにくいのですが、西洋医学の強い薬や、神経ブロックよりも副作用なく、効果は高いと思います。

治った様にみえても、冷たい風に当たったりすると、ぶり返す事があります。安心しないで、ストレス、過労、冷えに注意して下さい。

ヘルペスが目の付近に発症した時は、十分に気を付けて下さい。角膜実質まで感染すると失明の危険があります。絶対に手で触らないようにして、病院で治療を受けて下さい。抗ウィルス薬とステロイドの点眼が一般的な治療法です。


>>上へもどる

>>目次を見る