病気の時のお風呂の入り方

風邪の時に風呂に入っても、体温を上げるから大丈夫と言う説がありますが、実際はそうではありません。確かに、一時的に見れば体温は上がり、風邪に対する抵抗力をつけていそうに見えますが、風呂は予想以上に体力を消耗します。

また風呂を出た後のケアーをちゃんとしないと、結果的に体を冷やしてしまう事の方が多いでしょう。

病気がとても重い時は、風呂には入れませんね。お母さんが迷うのは、「鼻水や咳が出ている時」「風邪かもしれない時」「重い病気や高い熱が出ていた後」「下痢している時」など、病気とはいえないけれど少し心配な時です。

不安に感じる時は風呂は止めておくのが無難ですが、あまり長くなると、そうもいきません。

「風呂は寝る直前に入った方が、よく温まって良いのでは?」と思いがちですが、これはなかなか難しい事なのです。子供は、まだ体温調節が上手く出来ません。

風呂に入って体温が上がると、汗をたっぷりかきながら、体温を下げていきます。寝る直前に風呂に入ると、眠ってしまうので、汗処理のタイミングが難しく、ひどく身体を冷やしてしまう事があります。

その上、就寝中は基礎体温も下がりますから、翌朝には、もっと悪くなっている場合が多いのです。

午前中か昼寝の後、少し大きな子は、寝る3時間以上前に入るのが良いと思います。

入った後はよく注意して、ひと汗かいたら着る物を調節して下さい。そして遊ぶなどして身体を動かしておくと大丈夫です。

それでも心配な時は、シャワー程度にしておきます。シャワーでは寒いのではないかと心配する人がいますが、よく拭いて、あとは両手で皮膚を摩擦してあげると冷える事はありません。

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