Q7.鍼灸は保険が効きますか?

 
A.基本的には効きませんが、あとで一部戻る方法があります。

~基本的には、保険は効きません~

ただ、一部の疾患(神経痛・リウマチ・頸腕症候群・五十肩・腰痛症・頸椎捻挫後遺症)については、医者の同意書があれば、後日1回について1,500円程度の払い戻しがあります。

以前は治療期間及び治療日数に制限がありましたが、2002年の6月より無制限になりました。(厚生労働省通達による)

しかし、実際には長くても6ヶ月の制限がある場合が多く、改めて医師の同意書が必要になります。詳しくは、「鍼灸保険情報センター」のサイトを参考にして下さい。
http://www008.upp.so-net.ne.jp/harijoho

接骨院で、鍼灸も取り扱っている治療院等に「保険診療」と大きく表示されていますので、病院と同様に保険が効くと思ってしまう人も多いのですが、実際には鍼灸の保険診療はかなり制限されます。因みに、接骨院で鍼灸治療を受けた場合も、法的には保険は効きません。

まず、保険医の同意書が必要です。これは単に、この制度のハードルを上げるための措置で主治医や担当医である必要はありません。ですから、書いてくれた保険医に同意責任はありません。

そのことがあまり知らされていないので、同意書を書かない場合も多いです。患者さんには、医療の方法を選ぶ権利があるはずですが、法的な拘束は無いので書いてくれそうな医者を探すしかないのが現状です。

また、鍼治療を選択し、治療を受けている期間は同一疾患で病院の治療は受けられません。

しかし、多少でも治療費が戻りますので、病院にかかっているのに思う様に回復しない時には「鍼をしてみたいが…」と、主治医に頼んでみると良いでしょう。許可されている疾患の他にも、西洋医学よりも簡単に良くなるものが沢山ありますが、保険は効きません。

~「交通事故の時」には、保険会社に「はり治療を望む。」と言って下さい~

全額、保険がききます。ムチウチは、しっかり治しておかないと、何年も経ってからシビレや頭痛に悩まされる事がありますから、検査で何も異常がないと言われても辛い症状がある場合は申し出るべきでしょう。

保険会社によっては、「自賠責保険では鍼灸治療は出来ない」と支払いを渋るところがありますが、そんな事はありません。営業所の担当者によって言う事が違いますから、その保険会社の本社に直接聞いてみるとよいでしょう。

治療費に関しては、整形外科より鍼灸の方が安いので、よく知っている保険会社はスムーズに処理してくれます。

~保険会社が鍼灸治療を認めないという場合には、下記の所に相談して下さい~

(社)日本損害保険協会が全国54ケ所に設置している「自動車保険請求相談センター」
都道府県または主要都市市役所 に設置されている「交通事故相談所」
財団法人日弁連交通事故相談センター
財団法人交通事故紛争処理センター

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