気管支炎

 

気管支炎

気管支炎は、文字通り気管支の炎症ですが、いろいろな原因で起こります。

幼児の場合は風邪の合併症として発病することが多いです。元々、皮膚や粘膜が弱い滲出性体質があるので治りにくく、ひと冬中、咳と痰に悩まされることも少なくありません。

何よりも大切なのは風邪をひかないことですが、もし引いてしまったら素早くきちんと治すことです。「小児鍼」は、まず風邪の予防の為の治療をします。

次に、気管支の炎症を抑えて症状を軽快させる治療と、体質を改善する治療を併せて行います。一か月一回くらいの通院で、少なくとも一年はかかります。自宅で「お灸」をしてもらいます。

しかし翌年には、お医者さん通いがめっきり減るので、「小児鍼」の力を実感できるはずです。

高い熱が出た時は細菌感染が考えられるので、抗生剤の服用が必要になる場合もありますが、だらだらと長期間使用するのは良くありません。

また、咳は痰を排出する為に必要があって出ていることも多いので、「咳止め」は慎重に使うべきです。

激しい咳の時に「喘息」だと診断される場合がありますが、夜間、咳をしながらも眠っていられるようならば、「喘息様の気管支炎」だと思います。

アレルギー性の喘息は風邪と関係なく、抗原に曝されれば発作として発症します。症状として、一番に呼吸困難があります。稀に、命に係わる場合もあります。専門医を受診してください。

~咳のある時のお風呂~

咳のある時のお風呂は注意が必要です。特に、夜中や朝方に咳き込むような場合には、午前中や昼寝の後などに入ると良いでしょう。

そして入浴後は、遊んだりして身体を少し動かすようにします。その時点で、汗ばんでいる時は汗をよく拭いて薄着にし、寒そうにしている時は一枚着せてあげてください。これで大丈夫です。

咳がある時に身体を冷やすと、悪化してなかなか咳が取れなくなります。咳のある時には、寝る直前の入浴は避けた方がよいと思います。同様に身体を冷やす食べ物は控えましょう。

どうしても寝る直前に入浴しなければならない時は、さっと入るようにします。十分温まる方が良いと思いがちですが、寝てからぐっしょり汗をかいて体温は一気に下がります。

一般的に、風邪を引きやすい子は、寝る直前のお風呂は避けた方が無難です。これだけで風邪引きの回数が減ります。湯冷めを避ける為には、入浴後に身体を動かす事と衣服の調節を忘れないようにします。

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