慢性鼻炎

 

慢性鼻炎



昔は青い鼻汁を垂らしている子が沢山いましたが、最近はあまり見かけません。これは栄養状態の改善や抗生物質の使用などで、細菌感染に因る鼻の炎症が減少した結果です。

その反面、最近では常に薄い鼻水の出ている子や、鼻づまりの子が多くなりました。これはアレルギ-体質の子供が増えた事や身体の芯が冷えている子供が多くなった事を表しています。

小児の鼻の疾患は、成長過程で改善される事が多いのですが、アレルギ-が絡んでいるものは、なかなか治りにくく大人になっても引きずる事が多い様です。

風邪をひいた時、一時的に大量の鼻水が出る時などは、市販の薬で症状を抑えて治す方法も良いと思いますが、薬を止めると、すぐ症状がぶり返す様な場合は「小児鍼」を勧めます。

小児鍼による体質改善は、年齢が小さい程、有効です。

~日常の注意~

鼻は、身体をよく動かしている時にはつまりません。特に、スクワットや縄跳びのような、激しく上下に動く運動が効果的です。

その場で10~20回もすれば、すーっと通ります。そして、新鮮な空気を鼻の粘膜に送ってやりましょう。粘膜の肥厚が、だんだん治まってきますよ。すこし根気がいりますが、遊びながらという感じで続けてみてください。

鼻づまりにスプレ-式の点鼻薬を常用していると、却って粘膜が肥厚して、鼻づまりがひどくなるので注意が必要です。

食事の注意では、甘いものが多いと鼻づまりがひどくなります。そして、身体を冷やすような食べ物(季節はずれの果物や生野菜、炭酸飲料、冷やしすぎた飲み物など)は、薄い鼻水を増加させます。

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