夜驚症

 

夜驚症

「かんの虫」と同様に、ちょっと神経質な子によく出る症状ですが、年齢が少し高くなります。

2~10才くらいの子で、睡眠中に泣いたり、叫んだり、飛び起きたりしますが覚醒せず、朝起きてもその記憶はありません。

「かんの虫」と違う点は、原因がもう少し具体的になります。精神的には、何かを我慢している、怖い事があった、強い精神感動を経験したなどがあります。

身体的には、湿疹が痒い、寝巻きが窮屈、のどが渇いている、鼻が詰まっている、腹部膨満感などがあります。

どんな場合にも「小児鍼」は良く効きます。1回~3回の治療で、落ち着いて眠る様になります。しかし、ある程度大きくなるまでは度々出てきます。

これは、夜の間に昼間のストレスを解消していると思ってあげたらよいのではないでしょうか。余程、不都合なことがない限り心配はいりません。走り回る事もあるので、ぶつかる物が有ったら片付けましょう。

しかし何か我慢している様ならば、その原因を取り除いてあげたいですね。

例えば、下の子が生まれてお母さんは赤ちゃんにかかりっきり、上の子は何も言わなくても、ものすごく我慢していると思います。手が空いたら、じっと抱き締めてあげて下さい。

日常生活では、就寝前に腹一杯食べさせない、必ずおしっこをさせて膀胱を空にしてから寝るなどの、ちょっとした注意で夜驚症は起きなくなくなることも多いですよ。

小児はり適応症に戻る