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慢性膀胱炎

女性は尿道が短い上に、外陰部は分泌物などによって湿っていて、しかも肛門と接しています。そのため細菌が尿道を通じて容易に膀胱内に侵入します。

それで膀胱内には細菌が住み着いていることが多いのですが、排尿とともに排出され、通常は一定量以上には増えません。

その上、膀胱粘膜は感染に対して強力な防御機能を持っているので、めったに炎症を起こすことはないのです。

しかし、膀胱粘膜に浮腫・うっ血・傷などがあったり、過労・冷えなどで膀胱粘膜の防御能力が低下すると細菌が増えて粘膜に侵入し、炎症が発生してしまいます。

急性膀胱炎のほとんどは尿道から侵入した大腸菌によるものです。頻尿、残尿感、排尿後の痛みが主な症状です。抗生物質や抗菌剤を服用し、水分を十分に補給して排尿を促します。この間、下半身を温めるとより効果的です。1~2週間できちんと治して慢性化しない様にして下さい。

膀胱炎が半年に数回も起こるようだと、慢性化が疑われます。慢性化すると、症状は無くても膀胱内の炎症は続いていて、冷えなどですぐ発症する様になります。

西洋医学の治療としては、一般的には症状が出たら抗生物質の投与です。また、症状が無くても慢性化している時には、就寝前に少量の抗生物質を服用する方法もあります。

しかし、抗生物質の乱用は耐性菌の出現につながりやすく、注意が必要です。とくに高齢者や術後の患者に現れる慢性の尿路感染では、薬剤に耐性を持っている常在菌が多く、治療に困難を生じます。

「鍼灸」は、急性でも慢性でも非常に良く効きます。前述したように、症状が無くなっても炎症が取れた訳ではないので、しばらく「自分でお灸」を続けてください。灸法は、お教えしています。誰でも出来ます。

本来、私達の身体は、実に良く出来ていて、外部との通路になっている部分には強力な防御機能が有ります。「鍼灸」で慢性膀胱炎を治すということは、この機能を取り戻すことです。抗生剤で一時しのぎをするのとは違います。

慢性膀胱炎が完全に治癒するまでは、予防策が必要です。冷えや疲労に気をつけ、水分摂取を心がけて、排尿をしっかりとして下さい。排便後や性交後、大衆浴場での入浴後には早めに排尿すると感染を防げます。直後にシャワーを使うのも有効です。

また、グランベリージュースは細菌の増殖を直接抑制する物質を含み、尿を酸性化して細菌の増殖に適さない環境とする効果があるといわれています。

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