耳鳴り・めまい
- 突発性難聴ある日突然、耳が聞こえなくなります。難聴の度合いは様々です。耳の塞がった感じや、耳鳴りを伴うことが多いです。3日経過しても症状が改善されない場合には「鍼灸」を併用することを勧めます。
- メニエール病・メニエール症候群
一番の特徴は激しいめまいです。横になって、目を閉じていても、ぐるぐる回る場合もあります。季節的に発症したり、ストレスや過労が誘因となります。
何回も繰り返す時には「鍼灸」を勧めます。繰り返すごとに難聴、耳鳴り、耳閉感、音の響きなどの症状が強くなります。命に係る様なことはありませんが、日常生活に支障をきたす様になります。
- 頸椎症寝返りや、起き上がる時、後を振り返る時などにめまいが出る場合は、頸椎の疾患が関連しています。
- 自律神経失調症
- 更年期障害
- 不眠症
- 顎関節症
* 先ず、めまいと共に激しい頭痛、ろれつが回らない、嘔吐、手足の麻痺などがあった場合は緊急を要します。救急で病院に行って下さい。
通常、めまいの症状がどんなに激しいものであっても、すぐに命にかかわる様な事はありません。とりあえず、少し暗くした静かな部屋で安静にしていれば収まってきます。
しかし、めまいには、稀に深刻な病気が隠れている場合があります。なるべく早い時期に耳鼻科、脳神経外科などで検査をした方が良いでしょう。
医療機関での検査をひと通り終えて、眩暈が深刻な病気とは関係ないと診断されても、症状自体がなかなか改善されない時には、「鍼灸」を試みて下さい。
また、診断名がはっきりした疾患については、西洋医学の治療が一応ありますが、思わしい効果が無い場合、何度も繰り返す場合、めまい止めの薬による対症療法しかない場合にも鍼灸をすすめます。
ただ、鍼灸師にも得意、不得意があります。施術を受ける前に「めまい」の臨床経験について」確かめて下さい。
東洋医学では、めまいは水分の停滞(水毒)に因るといいます。確かに、単純なめまいでは、水分の摂取を控え、軽い運動をして汗を出す様にするだけで改善します。病院では、利尿剤もよく処方されます。
しかし、現代のめまいはそう簡単ではない様です。いろいろ治療しているにもかかわらず、何年も治らない事例も少なくありません。
そんな時は、当院では後頸部と耳下から前頸部にかけての凝りを取る治療をします。めまいの患者さんには例外なく、この部位の凝りがあります。
めまいを発症するには、様々な要因があると思いますが、やはり基本的には、内耳や小脳などの平衡感覚器の不具合が最も大きな原因であろうと思います。頸部の凝りは平衡中枢への血液循環を阻害し、重要な神経を圧迫します。
当院では以前から現代型頸椎症が、めまいをはじめ多くの疾患の誘因になっていることに警鐘を鳴らしています。