よくあるご質問

トップページ>よくあるご質問

  1. Q1.「はり」は痛くないですか?
  2. Q2.「きゅう」は熱くないですか?
  3. Q3.「はり・きゅう」は何故効くのですか?
  4. Q4.鍼で肝炎やエイズに感染しませんか?
  1. Q5.針を刺して危険なことはないですか?
  2. Q6.鍼灸はどんな病気に効果がありますか?
  3. Q7.何回ぐらい治療すれば治りますか?
  4. Q8.鍼灸は保険が効きますか?

Q.「はり」は痛くないですか?
A.全然、痛くありません。
縫い針を、ちょっと指に刺しても痛いのだから、『はり』は痛いに違いないと思っている人が多いと思います。それは技術の問題と、「はり」の太さの問題があります。 当院の鍼の太さは通常、豪鍼という髪の毛くらいのごく細いものを使用しています。(【施術方法・料金】参照

疾患によってはかなり太い鍼も使用しますが、技術さえしっかりしていれば痛いことはありません。当院では小児の患者さんも来院されるので「痛い」ことはタブーです。(【小児はり】参照

ただ、痛みには個人差があります。当院の『はり』は、患者さんに我慢を強いる様なものは無いと断言できますが、疾患によっては、かなり太い『はり』を使用します。この際、いわゆる「痛み」とは違う感覚が生じます。これは『はり』の響きというもので、強刺激に慣れていて「気持ちが良い」という人もいますが、嫌に感じる人もいます。

太い針を使用する場合には、必ず治療前に納得のいくまで説明してから行ないますので、安心して治療を受けて下さい。

━━━何故痛くないのですか?

鍼を痛いと感じる場合には、二通りあります。 一つ目は、鍼が最初に皮膚を貫く時です。

皮膚の表面には痛点という痛みを感じる部分が無数にあり、どんなに細い鍼を使用しても、このセンサーを避ける事は出来ません。 しかし幸いな事に、この痛みのセンサーは、ある閾値以上の刺激でなければ反応しない仕組みになっています。つまり、閾値以下の刺激量ならば、痛みは感じないのです。

鍼という字は「金(ヘンに)感(じる)」と書きますが、これは「金属で強く刺激すること」を意味します。中国から鍼灸が伝えられた時には、かなり痛かったのではないかと思います。 中国人に比べると、日本人は繊細(敏感)な体質を持っていますので、 日本人に合った鍼として、豪鍼(髪の毛のように細い鍼の意味)の使用と無痛で刺入できる技術が発達しました。

現在、ふつう鍼を刺入する際には、「針管」という「無痛刺入の為の道具」を使用しますので、ある程度の技術があれば、無痛刺入は比較的簡単に出来ます。しかし、針管を使用しない撚針法(ねんしんほう)で痛みの無い鍼を刺すには、熟練の技が必要です。この手法で無痛刺入が出来れば、上手な鍼師と言えるでしょう。


二つ目は、太目の鍼を深く刺す場合です。 鍼が最初に皮膚を貫いた瞬間を過ぎれば、痛みは感じないのが普通ですが、筋肉に深く刺入される場合には、ズゥーンとした鈍い痛みを感じる事があります。これは「鍼のひびき」と言われる感覚ですが、個人差があり、どうしても我慢できない人から、気持ち良く感じる人までいます。こういった深刺しの刺法は、椎間板ヘルニア・坐骨神経痛・耳鳴り・難聴・頚椎捻挫などの治療に使うと非常に有効です。

当院では、繊細な人に深刺しをする場合細めの鍼を注意深く刺入する方法で、出来るだけ不快感の無い様にしています。それでも我慢できない人にはマイルドな方法のみで治療しますが、治療回数は多くなります。